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イノセンス

昨日は例会の後、押井守の最新作「イノセンス」を見てきました。
結論から言うと、非常に楽しめました。ここ数年で見た映像作品の中でもダントツだと思います。ただ、これは僕がサイバーパンクとかが好きないわゆるマニアだからであって、そうではない人がいきなり見て楽しめる作品ではないかもしれません。
プロダクションI .Gには、もっともっと作品を作ってもらいたいので、イノセンスもたくさんの人に見てもらいたいのですが、冷静に考えると、他にもっと楽しめる映画があるんじゃないかなあとも思います。

まず一番の難点は、どう繕ったとしても「甲殻機動隊2」であるということです。前作の甲殻機動隊を見ていないと、「少佐」と呼ばれている人が一体何者なのかさっぱりわかりません。(多分、最後まで見てもわからない。)
あと、作品を理解する上で鍵となる、「ゴースト」というような言葉も、全く説明されていません。
ここまで前作への依存が強い作品であるのに、全く別の「イノセンス」という題名にして、続編色を消しているのは、非常に誠実さに欠けるという印象を受けました。
あと、この作品には萌えは皆無です。甲殻機動隊唯一の萌えキャラであるタチコマも登場しませんし。これは念のため。

以下はかなりネタバレになります。

この映画は様々な構造を持っていると思うのですが、「甲殻ファンに対してのエンターテイメント」という構造で見た場合、これは完全に成功していると思いました。
その主要因は、やはり素子さんです。序盤から、いろんな人に「少佐」と呼ばれたり、バトーに「あいつ」と呼ばれたり、間接的には非常に頻繁に登場しています。中盤からは、電脳の世界でちらちらっと登場しますしね。
それだけに、登場への期待が高まるわけです。「いつ出てくるんだ?」といった感じで。

ラストの場面で、人形の一体がいきなり他を攻撃した時は、最初ちょっと訳がわからなかったけど、3秒くらいで「素子さんキターーーーー!!!」という信号が脳内を駆けめぐりました。
もう嬉しくて嬉しくて、無意味に顔がにやけてきます。
素子さんが船のコンピュータにハックする場面がメチャメチャに格好いいです。もう興奮しっぱなし。

素子さんが登場する場面はラストのほんの5分くらいだと思うのですが、このカタルシスを味わうためにこの映画が存在してると言っても過言ではないのではないかと。

しかし、いつのまにかバトーと素子さんの仲は進展してましたね。バトーは「俺の守護天使」って呼んでるし。素子さんも、最後にあんな台詞を吐くなんて...。バトーのイノセンスが報われたなあと思います。

もちろん映像美は完璧に近いし、銃や車の描写とかも格好いいです。バトーがヤクザの事務所に乗り込んでいくシーンとか、アクションの見せ場もありますし。個人的にはアクションがもう少しあってもよかったけど...。

まあ、いずれにしても甲殻ファンは絶対に見るべき作品だと思います。サイバーパンクファンは...甲殻ファンに含まれてますな。アニメファンの人は、前作の映画を見てから行くと非常に楽しめると思います。どれも違うけど、マトリックスの設定が楽しめた人は...同じく前作を見て、面白いと思ったら見る価値あり。全部当てはまらなかった人は...残念ですが見てもあんまり面白くないと思います。

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