最近あまり大きな買い物をしていなかったのですが、先日REGZA 26C3000を買ってしまいました。価格.com経由でEC-CURRENTさんから購入。値段は送料等込みで、94000円でした。
もともと三年前くらいに買ったsharpの4:3の液晶テレビを使ってまして、全く問題なく動いていたのですが、
・最近映像ソースでワイド対応のものが多くなってきた
・Wiiでも、もはや大半のゲームがワイド対応(というか、むしろワイド中心に作ってある)
ということがあって、少し前からちょくちょく調べていたのです。
いざ購入しようと決心した一番の理由は、やっぱり値段です。REGZA 26C3000はエントリーモデルとは言え東芝の新製品で、それが90000円台で買えるということは驚きでした。液晶テレビの値段は年々下がってきているのですが、東芝はちょっとしたブレイクスルーをやってしまった気がします。
価格.comのランキングでも東芝の製品は存在感を増してますね。
REGZA 26C3000を選んだ理由はその他にも幾つかあるので列挙してみたいと思います。
1.ラックの都合
実は、REGZA C3000シリーズは32インチモデルも26インチモデルとほとんど変わらない値段で買えます。5000円くらいしか変わりません。
ではなぜ26型かと言いますと、純粋にラックのサイズの関係で32型が入らなかったからです。元々20型が入ってた場所なので…。前に使っていたのがサイドスピーカーモデルなので、26型ワイドだとちょうどいい感じでした。
あと、フルHDではありませんので(HDの本来の解像度は1920×1080だが、REGZA C3000シリーズは42型を除くと1366x768です)、32型よりも26型の方が、テレビまでの距離が近ければドット幅の関係上緻密に見えるということもあるみたいです。
2.映像エンジンが上位のモデルと変わらない
REGZAにはC3000以外にZ2000とH3000という上位モデルがあるのですが、基本的な絵作りの仕組みはそれほど違いがないみたいです。プロセッサは共通ですし、パネルはIPS系で同じです。基本部分を共通にすることで、全体のコストパフォーマンスを上げているという印象ですね。
唯一ディティール・リアライザーというノイズ軽減のための機能がC3000では採用されていないのですが、これは26型だとなくてもあまり問題ないみたいです。
実際にお店に行って見てみても、違いはそんなにありませんでした。
では上位モデルとC3000は何が違うかと言いますと、2画面表示とか、Webブラウザを搭載してるとか、HDDレコーディング機能がついているとかの付加価値のようです。それはそれで便利だと思うんですけどね。レコーダーは以前買ったのがあるので。
3.ゲームモードが付いている
ゲームモードとは何なのかという話から始めないといけないのですが、実は最新の液晶テレビは液晶の駆動や画像のデジタル処理の都合上、入力ソースから少し遅れて描画をしています。それはだいたい数十ミリ秒と言われておりまして、普通のテレビ画像やDVDのソースとかでは全く問題ありません。
ただ、リアルタイム性が求められるゲームをやる場合は、この数十ミリの遅延が問題になってきます。ゲームはだいたい1/60毎に入力処理や画面の再描画をしているのですが(これを「1フレーム」と呼びます)、これはミリ秒に直すと16ミリ秒で、つまり液晶テレビではボタンを押しても数フレーム遅れでしかテレビに反映されないことになってしまうのです。タイミングがシビアなゲームでは大きな問題です。
あと、最近は画面のリフレッシュを頻繁に行って液晶の残像感を軽減する「倍速駆動」というのが流行っているのですが(残念ながらREGZAでは採用されていません)、実はこの倍速駆動をすると絵を生成するのに時間がかかるので、遅延は大きくなってしまうのです。
ゲームモードというのは、このような画像の処理を部分的に省くことで遅延を抑えるモードです。液晶の特性上、それでも遅延は発生してしまうんですけどね。こういうことをメーカーが気をつけてくれるようになったということはとても良いことだと思います。
REGZAの他は、ソニーのBRAVIAもこういう対応をしてくれてます。
4.入力端子のバランスがいい
26型のわりには、HDMIが2つ付いているというのはいまどきな感じがします。PCに接続するためのD-sub端子が付いてるのも嬉しいですね。
…というような理由で買ったのですが、実際届いて使ってみると、液晶テレビの進化よりも、どちらかというと映像ソースの進化に驚かされてしまいました。SDの番組ではそんなに前のテレビと変わった気がしないのですが、HDの番組だと全然違います。特に野球中継が凄い。芝目まで見えるような気がします。解像度が二倍になるって凄いことなんだなあ…と改めて思いました。
地デジが写るテレビを使ってみて改めて気付いたのですが、同じ地デジでも、SDの番組とHDの番組があるんです。野球中継はだいたいHDなんですが、ニュース番組とかだとスタジオがHDでも、取材に行ったときの映像はSDだったりします。切り替わるとすぐにわかりますね。
特に違いが分かりやすいのはアニメで、HDで制作されている「ハヤテのごとく!」や「Yes!プリキュア5」はなんだか今まで見ていたものと全然違う気がします。繊細感が凄いんですよね。そのぶん、アナログ放送の人たちは横が切れてて悲しんでるみたいですが(^^;
あと、HDのカメラの範囲に慣れていないのか、バラエティーでワイド画面の端の方に写っているタレントさんがたまに油断して髪の毛をいじったりしてるのが面白いですね。
購入の理由になったゲームモードですが、正直なところ他のモードとの違いがあまりわかりませんでした(^^;
まだWiiのソフトで、格闘や音ゲーなどのタイミングにシビアなゲームを持っていないので、あんまり遅延が深刻にならないんですよね。その系統のゲームがあったら試してみたいと思います。
使ってみた印象でも、なかなか良い製品だと思いました。アナログ放送停波まであと3年ありますし、有機ELテレビの話題も出ていますが、2011年に向けた技術的なトレンドはおおむね出た感がありますので、そろそろテレビを買ってもよいタイミングになったんじゃないかなあと思います。
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