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初音ミクの曲(動画)個人的な十選

先日のエントリで初音ミクについて書きましたので、折角ですから僕が好きな初音ミクの曲(動画)十選を書いてみます。(本当はこれを先に考えていたということもある。)

まずは何を置いてもコレ。人間にはとてもじゃないけど不可能な超高速の歌詞が強烈なインパクトを与えます。もちろんそれだけじゃなくて、メロ、サビ、どこをとっても魅力的なメロディです。
特に「信じたものは~」からの流れが好き。
歌詞も含めて、VOCALOIDが歌うからこそ魅力的であるという意味で、まさしく初音ミクの曲だと思います。

何度聞いても、あたたかい感動が溢れてくるバラード。投稿から1年を経た今なお、動画のコメントは見た人たちの感謝の気持ちでいっぱいです。
歌詞は一見、初音ミクと直接の関係はないのですが「歌に形はないけれど」というタイトルは、「自分自身に形がない初音ミク」と対応していますね。
初音ミクの曲の中でも歌いやすい曲で、本当に多くの歌い手さんに愛されています。個人的には、thatさんと歌和サクラさんのデュエットが好きです。

テクノ的でポップなメロディーに、死者を悼むという珍しいテーマの歌詞が合わさった曲。多分こういう曲って、世の中には他にないと思います。その独自性から、「ポップ・レクイエム」「歌葬」という二つの固有タグを持っています。
歌に形はないけれどが歌い手に愛される曲ならば、サイハテは作り手(プロデューサー達)に愛される曲であり、聞ききれないほどのカヴァー・アレンジがあります。個人的に好きなのは、ぶっちぎりPさんのサイハテ Rin Act.2 with DS-10 REMIXですね。よりテクノなイメージになっています。

曲を作成している方は、普通曲だけの状態でニコニコ動画にアップロードします。(もちろん例外はあって、例えばサイハテは素晴らしいPV付きでアップロードされました。)良い曲であればあるほど、その後に別の方がPVを作成してアップロードする、ということが起こります。動画共有サイトでは、動画はどんどん進化していくのです。
Innocenceは、作者さんがJASRAC問題(「みくみくにしてあげる」がJASRACに登録されたことによってVOCALOID動画が荒れまくった事件)の際に感じたことから作られた曲で、もっと音楽を楽しもう、曲を作っているプロデューサー達に感謝しようという想いが伝わってきます。
上記の動画は、一年がかりで作られた大作3DPVであり、その完成度と曲の想いをくみ取った表現から、瞬く間に本家の再生数を越え、人気動画となりました。この影響から、本家動画も後を追うように10万再生を突破しています。

ちなみに、この動画でミクが演奏している不思議な楽器は3DPVの作者さんの創作なのですが、これを欲しいという声に応えて、ニコニコ技術部の皆さんが開発にいそしんでいます。技術部の人たちなら本当に作ってしまうかもですね。

伝説のチーターマンリミックス、チーターガールを生み出したチーターガールPが、初音ミクで生み出した名曲、bpm。bpmはBeats Per Minute(1分間における拍の数)の意味で、曲作りをする方々にはなじみ深い言葉です。聞いていて気持ちいい、幸福感に溢れる曲ですね。ミクにとってbpmとは心臓の鼓動なんだろうな、という気がします。
上記の動画は、bpmの投稿五ヶ月後に投稿されたPVで、Innocenceと同様に原曲が再評価されるきっかけとなりました。曲のリズムとマッチした表現が素晴らしいです。

電車の中から見る風景って毎日のことだけど、何か忘れられないことがあったときに、車内からの風景と一緒に記憶に残ったりしますよね。そういう心の暖かい部分やチクッと痛い部分を思い起こさせる、懐かしい感じのする曲です。
この曲もPVの紹介なのですが、曲の解釈と演出が素晴らしいです。VOCALOID云々関係なしにこのPVはお勧めできます。

ニコニコ動画で、初めて投稿する、何の知名度もないプロデューサーがヒットを飛ばすのを不思議に思う事ってないでしょうか。どうしてそういう曲が埋もれてしまわないのか?
その秘密の一端は、2ch Youtube板のVOCALOID総合スレ(通称本スレ)にあります。このスレは一日1スレッドが消費されるほど活発なスレッドで、自他共に認めるVOCALOIDファン達が常に良い曲を探し出しては、このスレにリンクを貼ります。
みんなが気に入ればそれがマイリスされ、毎時ランキングに上がり、そしてヒット曲となっていくのです。

そんなふうにして、去年の9月にデビュー作品でありながらいきなり10万再生越えの大ヒットになったのが、164さんのshiningrayです。切ない歌詞もさることながら、なんと言っても初音ミクの歌声が素晴らしい。VOCALOIDとは思えません。
作者によると、その秘密はペンタブレットにあるのだそうです。ミクのパラメータをペンタブレットでカーブを描きながら調整する…のだそうですが、真似してできることではないでしょうね。

ニコニコ動画には、プロの世界で活躍している方も動画を投稿しています。その中の一人、トランスの分野の第一人者であるHiroyukiODAさんが投稿したのがこの曲です。
「前奏が長い!」というツッコミが入っていますが、これはトランスでは仕様であるとのこと。陶酔感のあるメロディが、ミクの歌声と合ってますよね。元々電子音源を多用する分野は、VOCALOIDと相性が良いのかもしれないです。

この曲のプロデューサーであるジミーサムPは、OneRoomというアーティスト名でiTunes Music Storeでアルバムをリリースしています。デビューしてたった半年で17作品を発表し、ネット配信とは言えデビューを果たしてしまったこの方の実力は推して知るべしです。っていうか全部ニコニコ動画にありますので、聞いてみたらわかると思いますけどね。

ジミーサムPの曲は全部好きなのですが、どれか一つを選ぶとしたらコレかなと思います。Room 206というタイトルは、ジミーサムPの家が206号室であることから来ていて、つまり作者自身とミクについて歌った曲です。
誰でも、この曲みたいに、自分の将来のことを一人きりの部屋で考えたことってありますよね。そういう時の気持ちを思いだして胸が熱くなる曲です。「産まれたてのリズムが響き渡るこの部屋で」っていうフレーズがいいですよね。

最後は曲ではないのですが、音源としてミクを使用しているということで。「初音ミクの恋ラジ」は、ミクが発売された直後に恋スルVOC@LOIDという曲を発表し、ミクのキャラクター形成に多大な影響のあったOSTERさんが、「ミクにラジオのパーソナリティをやらせてみたい!」と作った動画です。

初音ミクは言うまでもなく歌うためのソフトであり、「喋らせる」にはすさまじい手間がかかります。それを乗り越えて作られたこの動画は大人気になり、現在シリーズ第5弾まで作成されています。
さらに、その恋ラジにヲフさんが手書きの絵を付けたのが上記の動画。神とか、そういう言葉で表現できる領域を越えた超絶クオリティです。ミクが好きなら絶対に見ないと損です。

…というわけで10個紹介してみましたが、どれも有名な動画ですね。やっぱりみんな、良いと思う動画は似ているのかな。これらもたくさん、素晴らしいVOCALOID作品が生まれるといいなと思います。

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コメント

あらら、うちのダンナは「護法少女ソワカちゃん」という初音ミクシリーズが大好きなんだよ。
興味があったら、一度見てみてね。
第一話の冒頭で住職のパパが死に…というまさかの急展開(笑)ストーリーも面白くて(可笑しくて?)結構笑える動画です。

ただ、私は絶対音感がある所為なのか、いまいち音がズレているような気がして、あんまり長くは聴けないのです…(泣)

投稿: 眠り姫子 | 2009.02.16 19:56

コメントどうもありがとうございます(^^
耳の良い方にとっては、初音ミクの歌い方も不自然に聞こえるんですね。VOCALOIDもまだまだ技術的な進歩が必要ですね。
ソワカちゃんは名前だけは知っているのですが、量が膨大すぎて見るのを躊躇しております(^^;
まとまった時間ができたら見てみたいです。

投稿: ashel | 2009.02.17 00:14

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受信: 2009.02.26 17:06

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