GUNSLINGER GIRL 9 (9) (電撃コミックス)

GUNSLINGER GIRL 9 (9) (電撃コミックス)GUNSLINGER GIRL 9 (9) (電撃コミックス)

著者:相田 裕
出版社:メディアワークス
もはや言わずと知れた名作、ガンスリンガー・ガールの9巻です。Amazonのカスタマレビューでも絶賛されている通り、この巻は旧来のファンからも人気が高いですね。しばらく話の中心が、二期生であるサンドロ・ペトラ組に行っていて、ファンをやきもきさせていたのですが、視点をもう一度戻してみると、二人がメインキャラクターとして加わったことで、一層ストーリーが深まっているように思います。

まあ、僕は8巻の激甘な展開もすごく好きなので(どちらかというと一期生よりサンドロ・ペトラ組の方が好きです)、不満は全くなかったのですが。

この先はネタバレしかありませんのでご注意を。

この巻で、一期生の中で最も寿命が短いと言われていたアンジェリカが亡くなるのですが、亡くなる経緯よりも、その後の書き方が印象的でした。
まず義体たちには、それほどの動揺はありません。リコに至っては、「あまり悲しくありません」と言わせています。逆に動揺しているのは担当官達の方で、ジャンも、ジョゼも、ヒルシャーも、サンドロも、それぞれに自分のパートナーがいつか死ぬのだということを改めて意識し、動揺します。そして彼らの心の動きが、パートナーとの場面で描写されます。特にジャンとリコの場面は、普段冷淡なジャンの人間っぽさが現れていて、心がざわつく感じでした。
ただ、義体達の中で「試験的に縛りの緩い」と言われるトリエラは、自分が動揺しないことに、逆に動揺してしまいます。自分の体が普通の人間からかけ離れていることは知っているけど、心までそうなんだということを改めて意識し、思い悩みます。
彼女の死を、公社の人々がどのように受け止めたか、流れを止めることなく、それでいてきちんと描かれています。

マンガの中でキャラクターを殺すというのはすごく大変なことです。よくあることのようですが、ドラゴンボールのように死んでも生き返ってくるのを除くと、メインキャラクターが死ぬことはほとんどありません。
死というものを描きたい作家さんはたくさんいると思うのですが、やっぱり読者の反発が怖いですし、キャラクターをきちんと殺すのは簡単にできることではないのだと思います。

僕たちがこの巻を読んで、彼女の死を受け入れることができるのは、やはり作者さんのストーリー構成と表現の非凡さを表しているのではないかと思いました。

ちなみにこれは余談ですが。第50話でトリエラがショットガンで車のタイヤを撃つシーンで、「町中でショットガンなんて使っていいのか?」と思った方がいるかもしれません。
散弾は種類にもよりますが、それほど拡散しませんし、銃弾がタイヤに命中している描写を見ると、これはおそらく散弾ではなくて、スラッグ(単体弾)であると思われます。ショットガンは口径が大きいので、散弾だけではなくて、鎮圧用のゴム弾等、色々な種類の弾丸があるんです。公社は単に戦闘するだけではなくて、情報を集めたりすることもありますので、色々な用途に使えるショットガンはとても適した銃器ですね。接近戦では棍棒として大活躍しています。
第15話では、容赦なく散弾を使用している様子も描かれています。

ガンスリンガー・ガールで登場する銃器については、MEDIAGUN DATABASEでとても詳しく解説されています。装備がバラバラなところを見ると、公社は武器は個人管理なんでしょうね。

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電脳コイルが面白い

すっごい今更なのですが、前から撮りためていた電脳コイルをこの連休でまとめて見ました。いやはや、これは面白い。まいった、という感じです。今期は見るべきアニメが多くて、ちょっと困ってしまいますね。

電脳コイルの時代設定は2026年とされていますので、今からだいたい20年後ということになります。舞台は日本の地方都市、「大黒市」。この時代では、通信機能を持ち、電子情報を現実にオーバーレイ(重ね合わせ)して表示する「電脳メガネ」というツールが一般に普及し、例えばそれを使って電子的なペットを飼う「電子ペット」というものが流行っていたりします。いわゆるユビキタス社会が実現されている感じですね。

ここまで書くと甲殻機動隊みたいなのを想像するのですが、主な登場人物はみんな小学六年生というのが面白いところです。登場人物たちは、何らかの形でこの情報社会をハックする方法を身につけているのですが、やはり小学生ですので、日常の些細なことで喜んだり、悩んだりします。
こういうSF要素と普通っぽさの融合が面白いところですね。

SF的な作品ですので、どうしても考証してみたくなるのですが、実際に2026年にこういう技術が実現するかに関しては…ちょっと難しいかなあという気もします。
多分ワイヤレス通信技術と処理性能に関しては問題ないと思います。厳しそうなのは現実と電子情報のオーバーレイで、技術的には多分できるんですが、それをするコストに効果が見合うかどうか…というのが難しいところですね。
例えば、電子ペットを「歩かせる」ためには、そこの床の高さ、壁の位置などを全て電子化しておく必要があります。色々な場所にRFIDタグを埋め込んでおくという方法もありますが、そのコストが商業的に見合わないと一般には普及しません。例えば電子ペットの市場規模がどのくらいあるのか…というのを考えると厳しい気がしますね。

ちょっとあり得るかなあと思ったのは、電脳メガネは単なる通信+表示機器なのではなく、何らかの測定装置で、その情報は管理用のサーバにフィードバックされているのではないか、ということです。つまり、たくさんの人がメガネを使うほど、より新しく詳細な「電子的な大黒市」がサーバに構築されるのです。一種の集合知ですね。
もちろん、3D空間を測定できる機器がそんなに小型化されるのかとか、プライバシーはどうなるんだという問題もありそうですが…こういうことを考えながら見るのも楽しいものです。

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GUNSLINGER GIRL 8

GUNSLINGER GIRL 8GUNSLINGER GIRL 8

著者:相田 裕
出版社:角川(メディアワークス)

最近買ったコミックの中でダントツに面白かったのが、このGUNSLINGER GIRL 8巻。6巻から登場している義体の「2期生」ペトルーシュカ(ペトラ)とその担当官アレッサンドロ(サンドロ)の物語が描かれます。

この作者さんは本当に複線の張り方と物語の持って行き方が巧いですね。いつも感心してしまいます。
本巻で詳しく説明されるサンドロの部屋は、6巻の第30話でサンドロとペトラ(この時はまだエリザですが)が初めて出会った後に出てきていますし、本巻のラストでペトラが投げつけた本は、30話でサンドロが読んでいた本なんです。8巻を初めて読んだときにはわからなくて、読み返してみて初めてわかりました。

マンガってもう少し泥縄式に作っていくものだと思うのですが…ペトラとサンドロの話になって、この辺りの構成に磨きがかかってきている気がします。

あと、ペトラがどんどん強くなっていきますね。考えてみると、1期生の面々は元々普通に暮らしていた人たちだったのに対し、ペトラはとびきり優れたバレエダンサーだったわけですから、身体を制御する能力は比べものにならないはずです。2期生は1期生よりもスペック的に劣るという設定なのですが、ペトラはその差を克服できそうです。
義体の中では、今までおそらくトリエラが最強だったと思うので、ペトラとトリエラが絡んでいくような話も読んでみたいですね。

GUNSLINGER GIRLは、6巻辺りから絵柄と話の作りがかなり変わりました。そのせいで従来のファンからは批判を受けているようです。実際amazonの8巻の評価も3.5と全く奮いません。(個人的には、この出来で星3.5というのは低すぎると思うのですが…)
確かに最初の頃のような、可愛い女の子が出てくる、いわゆる萌え系な話ではなくなりましたが、それは作者さんが描きたいものが変わってきたからであって、「面白くなくなった」ということは全然ないと思います。
この辺は続きものを描いていくことの難しさですよね。読者はもう一度同じような体験を求めるのですが、同じことを描いても、同じように面白くはならないことが多いですので。

ただ、これは僕の予想でしかないのですが、作者さんは話の流れを1期生から2期生へ移そうとはしていないと思います。もしそうなら、2期生をもっと多人数登場させるはずです。
1期生とペトラの対比が、GUNSLINGER GIRLという物語を終わらせるには必要だったのではないでしょうか。
これからどんな風に展開していくのか、とても楽しみです。

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ヨコハマ買い出し紀行 14

ヨコハマ買い出し紀行 14 (14)
ヨコハマ買い出し紀行 14 (14)

多くのファンを魅了してきたヨコハマ買い出し紀行も、ついにグランド・フィナーレです。
最後まですごく丁寧な作品でしたね。この巻は、半分くらいがエンディングというかんじです。

ヨコハマ買い出し紀行の面白い点はたくさんあると思うのですが、僕がすごく好きなのは、その世界観です。

この数年で世の中も随分変わったわ
時代の黄昏が、こんなにゆったりのんびりと来るものだったなんて
私は多分この黄昏の世をずっと見ていくんだと思う
-ヨコハマ買い出し紀行 1
ヨコハマ買い出し紀行の世界は、終わりつつある世界です。海水面は年々上昇し、出生率は下がり、アルファさんたちロボットを生み出した技術は(たぶん)失われてしまった。

そんな世の中でも、人々の暮らしは続いていくし、いつまでも年を取ることのないアルファさんは、時に悲しい思いを抱きながらも、そんな人々をいつまでも見つめつづけます。

最近最終兵器彼女を読んだんだけど、あの話の後にはこんな時代が来て、シュウジとちせが幸せに暮らせたらいいのになあ…と思ってしまいました。

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鋼の錬金術師

正月実家に帰ったときに、弟に「去年一番おもしろかった漫画は鋼の錬金術師だ」って言ったら、「えー」って言われてしまい、少なからぬショックを受けました。弟はかなりのマンガ好きなんだけど、鋼の錬金術師に対する世間の評価ってそんなものなのかなあ…と。会社で同じことを言ったときも、賛同どころか否定されてしまったんですよねえ。

穿った見方かもしれなけど、鋼の錬金術師ってなんだか中途半端にメジャーになってしまって、それによってマンガ好きな人たちからは世間ずれしてるみたいに捉えられてしまってるんじゃないかと思うのです。
実はそういう僕も、実際にちゃんと読んでみるまでは「ライトノベル的なところが人気出てるんだろう」と思ってて、なんだか人気みたいだから読んでみるかと思って読んでみたら、目から鱗が500枚くらい落ちました。

世界観とストーリーの調和、素晴らしく漫画的な絵のうまさ、女の子の可愛らしさ、バトルの巧みさ、本当にすべてにおいて魅力を放っている作品なのです。しかも、巻が進むごとにどんどん面白くなる。

ここで2005年の鋼の錬金術師がいかに素晴らしかったかという客観的(でもないかもしれないけど)なデータを紹介しようと思うのですが、11巻のアマゾンの評価を見てください。実に48人中45人が星5評価です。単なるコミックの一巻に、こんな評価が付くことってあり得ないですよ。しかも、12巻は今のところ11人がすべて星5評価なのです!

とりあえずまだ読んでない方には、マンガ喫茶でいいので通して読んでみることをお勧めします。きっと日本という国に生まれたことを感謝するはずです。

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コミックバトン

tadawoさんからコミックバトンが回ってきていたのをほっぽり出してました…。どうもすいませんです。

1 Total volume of comic on my Bookshelf(本棚に入ってる漫画単行本の冊数)
好きなマンガは多いんだけど、全部買うと本棚が埋まってしまうので、大半はマンガ喫茶に外部化してます。
家にあるのは50冊くらい。

2 Comic thought to be interesting now(今面白い漫画)
・魔法先生ネギま!
今面白いマンガと言われたら、迷わずこれを挙げます。10巻のせっちゃんはマジヤバス。
・PLUTO
ハードなストーリーと萌え(特にアトム)が同居する素晴らしいマンガ。
・NARUTO
第二部に入ってまた一気に面白くなりましたね。
・エマ
これは外せないですねえ。作者のサービス精神が素晴らしい。
・ピアノの森
復活したときは小躍りしました。一日一回くらい描いて欲しいです。

3 The last comic I bought(最後に買った漫画)
エマの6巻ですね。今回は今までと比べるとちょっとイマイチだったかな。次巻に期待です。

4 Five comic I read to a lot, or that mean a lot to me (よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画)
・ダイの大冒険
僕にとってのジャンプマンガの代表は、ドラゴンボールではなくてこれです。後半の展開には賛否両論あるけど、僕は全部好きですね。ベストバウトはポップ対シグマ戦。
・美味しんぼ
暗記するくらい読みました。僕の食べ物に関する知識は半分くらいここから来てるんじゃないかな。例えばカレーのスパイスにどんなのがあるかなんて、これを読んでなかったら一生知る機会がなかったと思う。
・エリア88
僕のミリタリーオタとしての素養はほとんどこのマンガから来てますね。
・火の鳥
中学校の僕にとっては、初めて接するSFだったんじゃないかなあと思います。
・G戦場ヘブンズドア
マンガの面白さを再確認させてくれたマンガです。これを読まないのは罪です。

今回もバトンを渡すのは勘弁ということで。ミュージックバトンよりずっと書きやすかったかな。

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BSマンガ夜話-新世紀エヴァンゲリオン

エヴァはリアルタイムでは見てなくて、あまり熱狂したという記憶はないのですが、非常に面白いアニメだなあと思っていました。解説本も何冊か家にあった気がします。どちらかというと、前半のノリで48話くらいやって欲しかったです(^^;
補完計画とか全然関係ない話…例えば「マグマダイバー」とか好きだったな。

マンガ夜話の方は、声優さんとプロデューサーさんの話が面白かったです。ほんとに熱い時代だったんですね。

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おおきく振りかぶって

前から気になってたんだけど、ちょうど本屋さんで見つけたので買ってみました。なるほど、これは面白いですね。

バッテリーを読んだときも思ったのですが、野球というスポーツは基本的にとても面白いので、その面白さを真面目に書いているのが功を奏しているんじゃないかと思います。
いや、面白いというよりは…マンガや小説に向いていると言うべきか。

同じスポーツでも、テニスは全くと言ってよいほどメディア化するのに向いてないスポーツです。テニス関係の作品で面白いのは、どっちかというとテニス自体より人間関係とかが面白いのが多いかと。
最近のテニスの王子様の暴走ぶりを見ても、苦しさが伝わってきますね。

しかし、ゲームにするとこれがまた、違ってくるんですね。テニスゲームは一番最初の方からある分野ですし、名作が多いです。つまり何を言いたいのかというと…題材の選び方という点においても、やっぱりマンガとゲームでは違うんだなあという、当たり前のことなのですが。

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今週のD-RIVE!!

毎回マニアックな設定で楽しませてくれるD-LIVE!!ですが...
なんと援竜キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
どんな風に動いてくれるのか、楽しみです。

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読んだマンガ

久しぶりにマンガ喫茶へ行ってきました。読みたいマンガはたくさんあるし、別に買ってもいいんですけど、場所を取っちゃうんですよね。というわけで、マンガ喫茶でまとめて読むことが多いのです。
買ってもないのに何か書くというのはあれなのですが。メモ程度で。

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彼氏彼女の事情 17

アニメが好きで、それ以来ずっと追いかけているのですが、今回はさすがにうっそーという感じです。結構平然としている雪野さんがスゴイ。いや、なんというか。

げんしけん 3

これってリアルなんだろうか? うちのサークルに部室があったら、こんな感じになってたかも。絵的には「たかまれタカマル!」の方が好きです。ナルトよりシャーマンキングな人なので。

医龍 5

「ブラックジャックによろしく」より面白いという評判な作品なのですが、この二つは比べても意味がないような気がする。こちらはどちらかというとヒーローものですし。
研修医・伊集院の成長が気になってしまいます。

EDEN 1~10

最新刊だけを読もうと思ったのですが、全く話がわからなくなっていたので最初から読み直すことに。最近はアフタヌーンの方では追いかけられなくなってしまったのですが、改めて読み直してみると、やっぱり面白い。でも、これを月刊誌で追いかけるのは無理ですよ。

EDENのことをエヴァと比べて、パクリだという意見を見たことがあるのですが、それは適切な批判ではないと思います。作者さんがエヴァのことに言及して、「やられてしまったと思った」と語っていたのをどこかで見たのですが、その後エヴァを最後まで見て、「まだやれることがあるんじゃないかと思った」とも語っていました。
EDENがエヴァと決定的に違っているのは、いろいろ曲がりくねりながらも、作品を投げていないことだと思います。このマンガをうまく収束させることはかなり難しいかもしれないのですが、作者さんにはぜひこの作品をやり遂げていただきたいです。
そうしたら、もっと正当な評価を受けることができるんじゃないかと思います。

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